なるほど #MeToo


ここのとこネットで盛り上がっている話題から。人気ブロガーの「はあちゅうさん」が電通時代に受けたセクハラを告発。元上司の人が公式に謝ったというのだ。内容を聞けば、確かにひどい。これは明らかにパワハラ/セクハラだ。勤務時間外に呼び出したり「おまえはバカだ」と洗脳したり、とにかく最悪。

私も働きウーマン歴30年になるわけだが、おかげ様で、幸せでズボラなせいか、自分が女だから損をしたことはあまりないと思っている。それどころか、世の中は、おじさんがプレゼンに行くよりは私が行った方が企画も通りやすいし、女の自分の方が絶対に得をしているのではないかと思ったりしている図々しい性格だ。若い頃は若いのがパワーだと勘違いしていたし、歳とってからも「おじさん」よりは「おばさん」の方が世間も優しいだろ、なんて思ったりしている。

が、このブログを読んで明確に分った事が1つある。そうか「おじさんの嫉妬」という事が、パワハラ、セクハラなんだ、と。

ブログの主旨と逆なのであるが、そう思える自分はホントに幸せである。確かに嫌な思いも何度かしてきたが、そのたびに「ひがんでんじゃないよ」と心の中で思って来た。若い頃は今とは比べ物にあらないくらい尖ってたから、おじさんのプロモーターが取ってこれない仕事を自分が取ってくると、何か嫌味を言われてもひがんでるんだろうなとしか思わなかった。それがパワハラだともセクハラだとも気づかなかった。ただ彼らは「私が仕事ができるのを認めたくないのだな」と思ってた。めっちゃ生意気(笑)な若い自分だけど、それが事実だから仕方がない。

そんな若いころの私も嫌いじゃない。会社の机の下で悔しくて泣いたこともあったが…。会社の働かないおじさんたちは、会議ではいろんなことをあれこれ言うくせに会議が終れば誰も動かなかった。そんなことが当たり前の会社で働けば働くほど損をするのだなという事はすぐに学んだ。そして10年後にはフリーになれた。そこから20年たった。

ということは、私もMe, tooってことなのかしら。ハッシュタグ、タイトルに付けておこう(笑)。しかし、自分でも呆れるくらい自分は強いな… いや、強い、と自分で思いたがっているだけかもしれないのだが。こんなに自己肯定感マックスな自分に育ててくれた親に感謝するべきなのか。でも正直、傷つくほど暇じゃないんだよな。常にせっぱつまっているし、やりたいことに夢中になっているから、あれこれ傷ついてる暇などないのだよ。それに尽きるんだよな。

が、いや、しかし待てよ…と、そこで私は思いとどまる。こんなズボラな私だからきっと誰かを無意識に傷つけているのに違いない、ということに。いや間違いなくそれやってるでしょう。さらに踏み込めば、人は自分がやりたいことをガシガシとやっているのを見せているだけで、周りの人は傷つくらしいからね。それをよく覚えておかねば、と思ったのだった。

出来る後輩たちと仕事をするのは大好きだが、人前で呼び捨てにしたり「ちゃん」や「くん」付けで呼んだり、抱きついたりするのも控えないと。アーティストも、可愛い男の子たちと仕事するの大好きなんだけど、必要以上にさわったり、プライベートな話に踏み込んだりしないように、気をつけなくっちゃー。特に初来日の子たちは、プロモーターの私に言いたいことも言えないだろうから、気をつけよう。優しくしてあげなくっちゃ。

というわけで、仕事がんばりまーす。

2月12日(祝/月)Star Pine's Cafeにて。チケット前売¥6,000
おかげさまでキャパの半分は埋まっています。良いお席はお早めに〜。詳細はここ。お申し込みフォームはここですよ